2021/8/16 9:43

デスマッチマニアの金メダリスト!金メダルで白石麻衣をGET?史上最多メダル獲得記念!『東京五倫メダリストとプロレス』

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デスマッチマニアの金メダリスト!金メダルで白石麻衣をGET?史上最多メダル獲得記念!『東京五倫メダリストとプロレス』
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日本人勢、史上最多のメダルを獲得!


 先ごろ、五輪メダルをかじって話題となった名古屋市長がいたが、実はこの河村たかし氏、筆者の高校の先輩(20年以上、上の代だが)。だからなのか、選挙活動をやり始めた40代前半時、同高校から徒歩1分のところに事務所を構えていた。当時は選挙資金も潤沢ではなかったようで、支援者数名とともに、自転車で遊説をしていた。それらの自転車1台に1本ずつ、『河村たかし』と大書された幟が立てられているので、その一団だとすぐにわかるのである。ところが、うち、一つの幟だけ、違う文字が大きく書いてある。目を凝らしてみると、縦書きで、こうあった。『本人→』。

 いきなり余談から入ってしまったが、顔と名前が一致するはずもない駆け出し時代と、それをものともせぬ茶目っ気が、今回のやや自意識過剰さ溢れる騒動と結びついた次第。コロナ禍の収まらぬ中での開催等、毀誉褒貶の多かった今回の五輪だが、一つだけ確実に言えるのは、頑張った選手たち自身は、全く持って礼賛されるべきということだろう。

 実は筆者自身、一昨年より、『泣けるオリンピック』というノンフィクション本発売を予定していたのだが、コロナ禍で開催も直前まで危ぶまれたゆえ、結局おじゃんに。ただ、その過程で、今回のメダリストたちとプロレスとの関連も散見することが出来た。
 まだパラリンピックが残ってはいるが、オリンピックの方は8月8日に無事閉幕。しかも日本勢史上、最多のメダルを獲得するという好成績を残してくれた。今回の当欄はこの快事を記念し、『東京五輪メダリストとプロレス』としてお送りしたい。

『プロレス大賞』受賞のメダリストたち。


 先ず、プロレス界にとっても縁深きアマレスから行ってみよう。先ず、今回の金メダリストである須﨑優衣、川井梨紗子、文田健一郎、向田真優、乙黒拓斗は、『プロレス大賞』のレスリング特別賞を過去、受賞している。今回の五輪以前からの健闘が注視されていたわけで、この辺りは同賞の選考委員の慧眼が認められるところだろう。中でも微笑ましかったのが男子フリースタイル65kg級で金メダルを獲得した乙黒で、先立つ2019年1月の同賞授賞式の際、プロレス好きとして知られる『SKE48』の松井珠理奈さんがプレゼンターとして登壇したのだが、これにアマレス協会関係者が反応。乙黒がAKB48グループ系のアイドル好きだという情報を得ていたのだ。ところが聞いてみると、乙黒はAKB系はAKB系でも、『乃木坂46』の白石麻衣さんの大ファン。「では、金メダルを獲った暁には、白石さんに来てもらって、花束を渡して貰おう」との関係者の発言が、この時あった。来年(※選考は本年末)の授賞式で実現するか、ぜひ注目したい。

 ところで乙黒とプロレス自身の関係はと言えば、「プロレスを見ることは少ないのですが、棚橋選手は知っています」(前出授賞式にて)。程度は人それぞれだが、当然のことながら、密接に接する選手も。その一人が文田健一郎。今回、男子グレコローマン60kg級で銀メダルに輝いたが、こちら、父の敏郎さんが山梨県立韮崎工高レスリング部監督を務める親子鷹。その敏郎さんのこだわりは、ズバリ、“投げの美学”。「筋骨隆々の大男がおしくらまんじゅうで点を取り合っても面白くない。柔道もプロレスも、大技があるから盛り上がる」が信条。プラス、国際大会は力任せに場外へ押し合う(1点)など地味な展開も多いが、一方で投げ技は最大5点で、決まれば一発逆転も可能なことから、「投げ技を究めれば世界により近づける」と考えた。よって、文田選手も、投げ技を中心に研究。その際、参考にする一つがプロレス中継、及びプロレス雑誌だという。「何かヒントが掴めるかも知れない」とは本人談。同郷・山梨の生んだ2人の天才レスラー、ジャンボ鶴田と武藤敬司の大ファンだとか。父を尊敬しており、「次は金色を」と語った文田。次のパリ五輪を期待したい。

空手界のヒロインのコーチに、あのスーパーヒーローの影。


 同じく格闘技のカテゴリーに入れて良いと思うが、空手の形で、日本人選手初の金メダルを獲得したのが喜友名諒。実は神取忍と競演したことが。舞台は2012年12月23日の、沖縄・ナムラホール。『沖縄ストロンゲスト』と題された格闘イベントのメインを神取らLLPW勢が務め、他にもMMAやキックボクシング試合が行われる中、オープニングで空手の演武を披露したのが、開催前月の世界空手道選手権で個人形3位になった喜友名諒だったのだ(当時、沖縄国際大学)。同イベント主催の濱里一(NPO法人講道塾塾長)の当時の意気込みは、「さまざまな格闘技に空手など沖縄の伝統文化を盛り込みながら、沖縄を元気にしたい」というものだった。それから9年。今回、初種目になった空手だけに、初の金メダルも素晴らしいのだが、実はこの喜友名諒、沖縄県勢として初の金メダリスト。文字通り、沖縄に元気を与えた道程だった。

 また、こちらの女子のエースと目された清水希容は銀メダルに終わったが、こちらのコーチを務めた古川哲也さんが、初代タイガーマスクの大ファンだったことも付記しておきたい。その格闘性も溢れる動きに心を奪われ、高校時代に空手を始め、キャリアは30年以上。信念は、「口だけの指導者になるな」。自らも動き、やってみせることで、清水を導いてきた。このあたりはシューティング道場で若手以上の切れの打撃をサンドバッグに叩き込んで見せていた佐山と通底するものがあろう。

 同じく格闘技で言えば、柔道女子78kg超級で金メダル獲得の素根輝にも注目(※混合団体でも銀メダル)。出身の南筑高等学校(福岡県久留米市)は、なんと、あの坂口征二も柔道部で腕を磨いた古豪校。坂口本人の祝福の言葉も待たれるところだ。

電流爆破要員の金メダリスト!?


 そして、何と言っても今回のメダリストで、一番のプロレス好きと言えば、伊藤美誠との混合ペアで、卓球初の金メダルをもたらしたこの人、そう、水谷隼だ(※男子団体でも銅メダル)。卓球界では早熟の天才と言われ、中学2年より、卓球協会の肝煎りでドイツに留学。ホームシックにかかり、しかし、それを救ったのがプロレスだった。なんと水谷自身のプロレス好きを知っていた父の信雄さんが、プロレスのDVDを現地に送り続けたのだという。その数、5年間で、「少なく見積もっても、100枚以上」(信雄さん)。ここまで来れば、次に気になるのが、「誰のファンなのか?どの団体が好きなのか?」ということだが。これが何とも意表をつかれるもの。大のデスマッチ好きなのだという。日本では大日本プロレスをよく観に行くとか。

 経緯はこうだ。ちょうど留学する時期の前あたりより、プロレスが好きになり始めると、ドイツではケーブルTVで観れるWWEを視聴。特に、HHHを「カリスマ性あるヒール」として尊敬。ピカレスク・ロマン溢れる大日本プロレスを好きになるのに、時間はかからなかかった。デスマッチの第一人者である大仁田厚も尊敬しており、2017年1月の東京スポーツお正月特別号では、その大仁田と対談!「電流爆破マッチをよくネットで見ます。やっぱり痛いじゃないですか。分かっていて飛び込む勇気がすごい!」としていた。なお、この時、水谷に代名詞の邪道ジャンバーをプレゼントした大仁田。すっかり味を占めたのか、2019年9月9日、『爆破甲子園』(11月9日・鶴見青果市場)の開催をぶち上げると、水谷の出場を要求!「電流爆破に情熱を持っている人なら、誰でも良いですので」(共同プロデュースのDDT・高木三四郎社長)とのことだったが、なんとその翌日には、水谷が大仁田のSNSに書き込む形で反応!曰く、『ご指名ありがとうございます 当日海外遠征中のため行けないです オーストリアから応援してます』。なお、大仁田は、今回の五輪を最後に現役を引退する意向を示した水谷に、その撤回を要請。「俺は7回カムバックしたから。いつでもパリ五輪に出られるという準備はしておいた方がいい」と、らしいエールを送っている(8月12日)。ある意味、胸襟を開ける仲だけに、今後もこの2人のやりとりは楽しみだ。

 スポーツ用品店に勤める知人がよく言っていた。「日本人選手の活躍次第で、秋口の仕入れの傾向が決まるのがオリンピック」。その奮闘と存在は、日本中はもちろん、折に触れ、プロレスにも熱を持って来てくれるだろう。五輪戦士たちのこの度の戦いぶりに、ありがとうと、お疲れ様の言葉を、改めて送りたい。

この記事を書いたライター: 瑞 佐富郎

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