2020/12/31 18:38

心震わせた、デスぺ、YOSHI-HASHIの名言!“声出し厳禁”に内藤が心で呼びかけ。プロレスラー発言で、2020年を振り返る! 2020年・プロレスラー語録

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心震わせた、デスぺ、YOSHI-HASHIの名言!“声出し厳禁”に内藤が心で呼びかけ。プロレスラー発言で、2020年を振り返る! 2020年・プロレスラー語録
5.0

『D王』制した秋山が、注目発言!


 年の瀬も年の瀬の12月27日、衝撃的な発言がマット界を揺らした。この日、おこなわれたDDTの年内最終興行で、竹下幸之介を下した秋山準が『D王 GRAND PRIX 2021』を制覇。試合後、こう発言したのだ。「IWGP、GHC、KO-D(無差別級王座)…プロレス界で認められた3本、そのうちの一つに俺は挑戦する」。言うまでもなく、全日本プロレスの三冠統一ヘビー級王座が入れられてなかったのだ。コメントルームでの秋山の発言によれば、全日本勢が今年のプロレス大賞の主要部門を受賞していないことを反映したものでもあったようだが、3大メジャー王座と言えば、IWGP、三冠、GHCとして来たある種の固定観念に、鉄槌を食らわせる格好ともなった。20年前だが、記念すべきノアの旗揚げ2連戦で勝利した秋山の言葉が思い出された。「古い感じの頭の人間は、この環境についていけなくなる」(2000年8月6日)。いずれにせよ、これで来年2月に行われる秋山のKO-D王座挑戦に一層の注目も集まることに。げに、リング上の闘いのみならず、プロレスラーはその発言によっても大いに情勢を推進させうる存在だということだろう。

 コロナ禍に泣いた本年、そんなプロレスラー達の発言で、2020年を振り返ってみたい。

快調な出だしだった年頭。


 先ず、出だしは快調だった。新日本プロレスは1月4、5日と、初の東京ドーム大会2連戦を敢行。こちらが(それこそ、コロナでの4、5月の大会中止分のマイナスを補填するほどに)興行的に成功を収め、2日目のメインではオカダを下した内藤が、「オカダ、東京ドームのメインイベントで勝利、ものすごく気持ちいいな。またいつか東京ドームで勝負しようぜ」とマイク。2年前の同所でのメインでは同一カードで内藤が敗退。この時、オカダに、「東京ドームのメインイベントどうだった?最高に気持ちいいだろ。勝ったらもっと気持ちいいぞ」と言われていたのだ。2年越しに本歌取りを果たした内藤だった。

 とはいえ、同試合は直後にKENTAの乱入でぶち壊し。そのKENTAは「結局、俺が何を言いたかったかっていうと……」というコメント締めが話題に。今年のプロレス界の流行語とする向きもあったようだが、実のところ、2019年後半より、KENTAはずっとこの締め方をしていたりする。逆に言えば、選手としてのKENTAへの注目の上昇が、コメントへの再脚光にも繋がったと言えるだろう。

 2月には明るい話題も。アントニオ猪木が20日、喜寿(77歳)を迎え、パーティで長州が、「オレは会長(猪木)のかませ犬じゃないぞ」と、かつての自分の名言をリプライズでアジテーション。猪木から張り手を貰うという流れで会場を盛り上げた。Twitterでの奔放な発言でも世間を騒がせた長州だが、そのスタンスを人前でも披露といった感じだった。猪木は28日のレジェンド中心興行『プロレスリング・マスターズ』にも登壇。こちらでは前田日明にも張り手を食らわせたが、当初は「前田は危ない」と張り手を渋っていた猪木だけに、「お前も変わったなあ」と逆に前田に感心するシーンも。現役を降りた選手たちのやり取りとは言え、いずれも微笑ましい光景だった。

 だが、翌月にはムードも暗転。コロナ禍が業界を襲ったのである。

コロナ禍での、選手たちの箴言!


「お客さん!イエスかノーか、お客さん!……ああ、今日はごめん」3月29日、後楽園ホールでの杉浦貴の言葉である。自身の保持していたGHCナショナル王者を防衛。次の挑戦者として中嶋勝彦が現れたのだが、この日はノア初の無観客興行。それに気付かず、普段の癖で、お客に勝彦の挑戦者の資格を問うたのであった(直後に「視聴者のみなさん、中嶋勝彦、イエスかノーか」とカメラにマイクを)。そう、コロナの影響により、プロレス界は、大会の中止や延期、そして、無観客での興行を余儀なくされた。直前の3月23日、同じ後楽園ホールで全日本プロレスは有観客興行を開催。来場者も含む検温、各種消毒等を徹底し、メインを締めた諏訪魔は、「世界一清潔にやるプロレスもいいじゃん」としていたが、4月には緊急事態宣言が発令。大日本プロレス『一騎当千』で初優勝した橋本大地は、無観客の中での栄冠に、「実感、沸かねえな」とポツリ(4月26日)。4月1日には、この日を最後に活動停止となるWRESTLE-1に出場したエース・武藤敬司が、「客さえいれば全観客が泣くような試合をやりたかったけど、観客がいないと難しいわな」と口惜し気。そんな中、気を吐いたのが前出の諏訪魔。全日本プロレスで初の無観客試合のメインの6人タッグマッチで、60分フルタイムドローの熱戦。試合後、「全国、いや世界のみなさんにプロレス大丈夫だって。そして、プロレスどころじゃないって方々に勇気と根性を伝えたい。オレたちのメッセージを受け取ってください!」とマイクで訴えた諏訪魔だった(4月6日)。

 同じく老舗の新日本プロレスは2月26日を最後に興行を停止。以降は、『ワールドプロレスリング』でも過去の特集映像が続いたが、合間に高橋ヒロムが「手洗い、うがい、元気、元気!」と繰り返す衛生啓蒙動画(?)を流すなど、その底抜けに明るいキャラクターもちょっとした話題に。そして6月15日に、まずは無観客で試合を再開。試合前、リング上で全選手を代表した棚橋の挨拶、「新日本プロレスが、帰ってきました」、そして、約4ヶ月ぶりにリングで躍動したオカダが試合中発した「行くぞ、日本!」の雄叫びが忘れ難い。無観客興行8試合目となる7月2日には、自身の試合後、「改めて確認できたことがありました。何よりも一番、このリング上で戦えるのが好きです」とマイクで語るSANADAの姿があった。

 7月11日よりは、有観客興行も再開。8月29日、神宮球場大会のメインで勝利した内藤は、声援自粛を求められている観衆に「心の中で、一緒に叫んでください」と呼びかけ、「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン!」を咆哮。この年ならではの有終の美の飾り方として銘記したい。

コロナ禍を越え、新たな名言も。


 12月26日には、外国人の新規入国が一時的に禁止された日本(※一部の国とのビジネス往来は継続)。先んじた今年の全日本プロレス『世界最強タッグ決定リーグ戦』でも、外国人選手の参加はなし。出場したTAJIRI、田中将斗の、「ウチらが登場するから、やっと世界最強タッグだな」(TAJIRI)、「それは言えるよね。世界を知っている2人というのは」(田中)なんてやり取りもあったが(10月24日)、7月の各団体の有観客興行再開以降は、徐々にプロレス界にも活気が。同時に名言も頻出。8月9日、デビュー12年目にして、自身初のベルト(NEVER無差別級6人タッグ王座)を戴冠したYOSHI-HASHIは、「物事が変わるのは、一瞬だ!」と決め台詞。前段に「あなたたちも、明日、もし何かつまずいていることがあっても、何か大きく変わるんじゃいか!? つまずいてもね、またね、立ち上がればいいんだよ」と観客へ呼びかけたことで、まさに会場が一体化したような名句となった。記憶に新しい『BEST OF THE SUPER Jr.』決勝でヒロムに敗れたデスペラードの、「チクショー、オレの同期、最強だろう」も忘れ難い。前後するが、『G1 CLIMAX』で優勝を果たした飯伏幸太は、「本当の神になる」と宣言。実はこちらは同大会の開幕戦で棚橋を下した際にも言っている言葉だが、その真意を問われると、「みんなが思っている神というものは、ボクの尊敬する棚橋さんだったり、中邑さんだったり、いろんな人物のことを言っているんですけど、ボクが言っているのは本当の神様になるという意味の神」(飯伏)。それも魅力の一つである、不可思議な飯伏が戻って来た感のある台詞だった。

 そして、シンプルな惹句となったのが、GHCヘビー級王者として年を越すこととなった潮崎豪の、「アイ・アム・ノア!」。3月29日、団体初の無観客試合で王者として藤田和之を下した後、発せられたものだが、以降、本人が口にするのはもとより、丸藤が「アイ・アム・リアル・ノア」と返したり(7月18日)、小川良成、杉浦貴と組んだ8月4日には、同じく丸藤が、「ウィー・アー・ノアだ!」とアピール。汎用性の高さもあるが、2019年と比べ、明らかに躍進した感のあるノアにおいて、その団体としての存在感を意識させることにも繋がった言葉ではなかったか。2021年2月12日の日本武道館大会が待ちどおしい。

 駆け足で観て来たが最後は、棚橋が8月5日、自身のブログで呟き、話題となった一言で締めたい。

「コロナを憎んで人を憎まず」。

 読者の皆様にとって、良い2021年でありますように。

※2021年1月2日午後3時より、BSフジにて、監修を務めましたTVドキュメンタリー『反骨のプロレス魂~人生最高のムーンサルト』が放映されます(※武藤敬司選手出演)。ご興味のある方は、ぜひご覧になって頂ければ幸いです。

この記事を書いたライター: 瑞 佐富郎

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