2020/5/24 18:19

大仁田と同じ役を演じたあのレスラー!大河ドラマに2年連続出演したレスラーって?乞う再開!『大河ドラマ、連続テレビ小説に出演したプロレスラーたち!』

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大仁田と同じ役を演じたあのレスラー!大河ドラマに2年連続出演したレスラーって?乞う再開!『大河ドラマ、連続テレビ小説に出演したプロレスラーたち!』
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5月15日、大河ドラマ、連続テレビ小説の、一時放送休止が発表。


 とある番組制作会社のラインで、まれにテレビ関係のお仕事を頂くこともある筆者なのだが、その関連でNHKに出向いた際、興味深いことを現場の方から聞いたことがある。それは、古来より続く朝のドラマ枠『連続テレビ小説』における、“ヒットの法則”だった。「タイトルに『ん』が入ってること」「タイトルが5文字なこと」、他、『あ行の文字が入ってる』というのも聞いた気がするのだが、確かに、『あまちゃん』『花子とアン』『天うらら』などなど、該当する作品は多い(特に『ん』については!)。しかし、それでも『ゲゲゲの女房』等、まるで当てはまらないヒット作もあるわけで、なんとなく、現場がタイトルを付ける際のゲン担ぎのようにも思ったものである。

 さて、このいわれを踏襲しなかったからというわけでもなかろうが、そのいずれにも当てはまらない今季の連続テレビ小説『エール』の放送休止が決定した。コロナ禍による影響である。並びに、こちらも同局の看板である大河ドラマについても。特に後者については、看過出来ぬものがあった。特に2000年代に入ってから、プロレスラーの出演が頻発していたのである。名を連ねれば、『大河ドラマにも出演した』との枕詞がつく、やはり放送界の一大ブランド。その一端をプロレスラーが担ったとなれば、プラスこそあれ、マイナスにはならない。そんな良い循環が出来ていた近年だったのだが。

 今回の当欄は、同枠の放送の再開を願い、『大河ドラマ、連続テレビ小説に出演したレスラーたち』というテーマでお送りしたい。

プロレスラーが演じるにふさわしい武将とは?


 先ずは大河ドラマから。記録上、初めて大河ドラマに出演したレスラーは、どうやら大仁田厚と見られる。1996年の『秀吉』に、野武士の出とされる(※史実は違い、あくまで俗説だが)蜂須賀小六役で出演。年に注目して欲しいのだが、大仁田は前年5月にFMWで(2度目の)引退をしたばかり。第2の人生はタレント、役者として生きて行くことを明言しており、秀吉を見出す準レギュラー役での大河ドラマ出演は、まさに幸先の良い出だしにはなった。イメージ的にもピッタリに感じたが、好事魔多し。主演の秀吉役の竹中直人と、プロレスさながらの大乱闘をするシーンがあったのだが、この際、竹中の局部がハミ出し、しかもそれがそのままオンエアされてしまったのだ。週刊誌にも掲載される騒ぎに、『オレも、気合を入れ直さねえといけねえな』というのが当時の大仁田の弁だが、何か違う気もするが……。

 翌1997年の『毛利元就』には藤原喜明が出演。村上水軍の重臣、村上虎吉を演じたが、器用な藤原だけに、好演。しかも娘役が、当時、奔放な発言や行動で知られていた葉月里緒菜という、かなり強力な親子タッグだったことも、強い印象を残した。一足早く世紀をまたぐが、2002年の『利家とまつ』には高山善廣がワンシーンだが出演。100戦無敗の関取『あら鹿』を演じ、セリフも含め、手堅く演じた印象。なお、信長役の反町隆史との絡みもあったが、高山に言わせると、「ショーケン(萩原健一)がいたことに一番緊張した」とのこと。なんともショーケン直撃世代らしい感想だった。

 因みに高山、後年の大河ドラマ、『功名が辻』(2006年)には準レギュラー出演。実は2004年8月に試合で脳梗塞を患い、まだリング復帰ままならぬ中での配役決定であった(むしろ、だからこそ準レギュラー出演が可能だったと言えるが)。結局、復帰は『功名が辻』放送中の2006年7月。既に撮影も出演も終えており、グッドタイミングでのリング復活となった。ところで、なぜ年を飛ばしてこれを書いたのかと言うと、高山の役柄に奇縁があった。なんと大仁田と同じ、蜂須賀小六役だったのである。改めて書くが、彼が野武士というのはあくまで後年の脚色なのだが、もう市井には、蜂須賀小六=野武士というイメージがあり、ひいては、キャスティングする側も、見た目もそのような人間が演じるべしと感覚が浸透しているのかも知れない。さすれば、いずれまた出て来るだろう、大河ドラマでの蜂須賀小六役を楽しみにしたいものである。

 因みに大仁田は高山と電流爆破マッチで一騎打ちしており、その高山評は、「初体験なのに、正面から電流爆破に突っ込んで行った。彼こそプロレスラーだよ」と絶賛そのものであった。


2000年代に入ると、プロレスラーの出演が頻発!



 改まるが、今世紀に入ると、プロレスラーの大河ドラマ出演が急増。『武蔵』(2003年)には武藤敬司が出演。槍の使い手である阿厳を演じたが、撮影前には約2・5メートルの槍を操る特訓を受け、手にマメが。「長い棒を扱うのは、難しい……」と別人格のムタでの凶器攻撃はどこへやら、意外な弱音を吐いていた。なお、既に俳優の顔も持っていた旧知のAKIRAもこちらに出演している(砲術師・田中数馬役)。

『功名が辻』には、前述の高山の他、高田延彦も出演。これまた重要人物の本多忠勝を演じていた。さらに同ドラマには村上和成も、山内一豊の家臣役で、こちらも準レギュラー出演。長井満也も端役ながら出演している。さらに広田さくらまでこの『功名が辻』に出ているかも、もはやちょっとした交流戦である。そして、高田はなんと翌年の『風林火山』(2007)にも出演。大河ドラマに2年連続で出演したプロレスラーは、この高田だけである。村上義清の配下、小島何某を演じたが、高田はこの時期、映画やテレビドラマ出演が多発。芸能事務所に所属があったのはもちろん、『ハッスル』の高田総統でのスキットの達者ぶりが、ドラマ関係者に食指を動かせた可能性は否定出来なかろう。

 2009年の『天地人』には、成瀬昌由と高阪剛の、元リングス勢が出演。高阪は主人公・直江兼続に仕える武装した山伏による戦闘集団『カラス組』首領の一志太夫の役として登場。成瀬は桑取谷なる土地に住む郷士の一員を熱演。実は成瀬、大変な歴史オタクで、自分なりに役を飲み込み、1回のNGも出さなかったとか。高阪もその威容で存在感を出していたが、個人的にはこの出演の過程で、高阪の先祖が戦国武将の高坂昌信と知れたのもポイントであった。

『龍馬伝』(2010年)には中西学登場。新日本所属下にあるレスラーとしては初の大河ドラマ出演であり、役柄も用心棒で、期待したのだが残念ながら端役としての扱い。捲土重来を期待したい。リベンジというわけではないが、同じ新日本所属で輝きを見せたのが、『おんな城主 直虎』(2017年)に出演した真壁刀義。柳楽優弥演じる龍雲丸率いる一党の一味、力也役を演じたが、粗暴だが忠義心に厚い男を好演。首にチェーンならぬ、赤い組みひもをかけているのも密かに注目だったかも。

 そして2018年の『西郷どん』には長州力が出演。豪傑、来島又兵衛役を演じたが、劇中、ラリアットを放つシーンも。制作側が用意した、いわゆるサービス・カットだと思うのだが、漏れ聞く話では、長州自身、「こんな設定、ありえないだろ、ああ」と怒っていたとか……。救いは来島又兵衛が長州藩だったことか。もともと、それが起用の端緒だったかも知れないが。

プロレスラーは、朝には弱い??


 続いて連続テレビ小説だが、1990年の『京 ふたり』には前年引退したばかりの長与千種が出演。好演が光った。1996年の『ひまわり』には、藤波辰爾が登場。夏木まりに片思いするプロレスラー・タイガー原田役なのだが、彼は近所で空手の道場を開いており、その師範代でもあるという、プロレスファンから見ると、かなり飲み込みにくい役ではあった。その分、藤波の好人物ぶりはよく伝わって来ていたが。

 2000年の『私の青空』には大仁田が、主人公がバイトする会社の従業員、その名も「無法松」として登場。主人公に恋をする役で、イライラするとあやとりをし始めるなど、ユニークな人物を熱演。このドラマ自体が人気が高く、続編も制作されたのだが、しかし、そこに大仁田はいなかった。国会議員に当選してしまい、出演が出来なくなったのだ、何とも大仁田らしい波乱万丈ぶりだった(なお、続編では、旅に出ているという設定にされた)。2016年の『とと姉ちゃん』では、村上和成が出演。怖いチンピラ役だった。

 どうも、歴史、特に戦国時代ものが多い大河ドラマに比べると、朝の連続テレビ小説ではプロレスラーの出演は少ない。プロレスラーに対する雄々しいイメージが、逆に朝の起用ではマイナスに働くのかも知れない。

 そんな中、大健闘したのは、元JDスター女子プロレス『アストレス』の川崎亜沙美。2012年の連続テレビ小説『カーネーション』の主人公の3兄弟の1人に選ばれたのだ。この時期には既に役者に主軸を置いており、オーディションの最終選考まで残っての快挙。舞台女優としても花開いており、旧知の演出家、飯塚則子さんは語る。「プロレスラーだから客がどうやったら喜ぶかを知っているし、アドリブをきかせる機転もある」。プロレスラーとしての才覚が一流なら、役者の世界でもそれは活きるとすれば言い過ぎだろうか?

 実は3月から4月にかけて、アントニオ猪木の名言を集めるお手伝いをさせて頂いたのだが(近日、某社より発売)、その中に、こんな言葉があった。

『スーパースターは人々の視線をエネルギーに変えてしまう』。

 一流レスラーにとってのドラマ、映画、舞台出演は、まさに願ってもないシナジー効果。繰り返しになるが、国民的なドラマ枠に出演することは、プラスにはなれ、マイナスには決してならない。コロナ禍の収束とともに、リングでの輝きがそんな他分野へと及ぶような激闘の再開を、ぜひ期待したい。

この記事を書いたライター: 瑞 佐富郎

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  • 歴史も学んで生活しています。

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  • 今後も歴史も学んで生きます。Byラーメンまん&あしたのジョー

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