2019/5/19 10:48

中邑と棚橋がCMで共演!? 三沢CM継続は、ファンの後押し!? 中邑が『どん兵衛』登場!プロレスラー・CM特集!

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新商品「どん兵衛 釜たま風うどん」のCMにて、滾った!


 5月13日、SNS上に、あるプロレスラーの名が頻出した。『中邑真輔』。(……はて?先月、コフィ・キングストン(現WWE世界王者)とやってから、何かあったっけ?KUSHIDAと絡んだとか、そういうニュースかな?)と思って観ればビックリ。なんとカップ麺で知られる日清食品のロングセラー銘柄『どん兵衛』のCMに、この日から登場し始めたのだ。

 既に観ている読者も多いだろうし、また、まだ観ていない読者のためにも内容の詳述は避けるが、同商品のCMで2年前より主演を務める星野源さん、吉岡里帆さんと、がっつり“絡んで”いる。なるほど、漏れ聞いていた、先月の日本への緊急帰国(20日~22日)は、この撮影のためだったようだ(※前掲のキングストン戦がおこなわれたのは日本時間で4月24日)。海の向こうの活躍で、ともすれば現実感は少し薄れがちになる分、ここに来て改めて、“世界的スーパースターである中邑”が、強烈に印象付けられた気がする。制作時には、吉岡里帆さんの「尻尾をもてあそばないで!」という台詞に、「もてあそぶ~」と言う中邑の返しもあったようで(実際のCMではカット)、なおかつ、星野源さんと中邑の着てるシャツは同じものということもあり、そのやや謎めいた展開に、早くも続編を期待する声もあがっている。

「担当がプロレス好きだったのでは?」との声もあるが、これだけのシリーズだけに、例えば広告会社のその一存では決まらないもの。内容から言えば中邑の当て書きであることは間違いないだけに、そのプレゼンにおいては、中邑という選手が、どれほど起用のバリューのある選手かが、数字、実績をもとに、しっかりと伝えられたことだろう。

 とはいえ、今までの他の選手たちも負けてはいない。今回の当欄は「プロレスラーとCM」についてまとめてみたい。

『中邑&棚橋vsマシン&後藤達俊』がCMで……。


 のっけからで恐縮だが、「プロレスそのもの」を表すことが主眼のCMというのが、先ず存在する。例えば2016年のトヨタ自動車『レクサスRX』のCMは、実業家として成功したCEOが、夜には覆面レスラーとして戦っていたという内容なのだが、この覆面レスラーの中身が誰かと問へば、デビッド・ロドリゲスという日本では馴染みの薄い選手。というのも、CEO役の役者の方に体型を似せたかったため、知名度にかかわらず、そういう選手を選びたかったのだという。因みにCMで使用された覆面自体は、3代目タイガーマスクのそれを作った、東京都新宿区の工房が制作。こちらの方がマニアには馴染みが深いかも?

 実は同じことが、中邑にも言える。中邑のCM初出演は、2005年の日本マクドナルドのCM。しかも、棚橋とのタッグだった。当時、IWGPタッグ王座を保持していた2人がリング上で、マシン&後藤達俊組と対戦。ツープラトン攻撃をふんだんに見舞うという、ファンなら堪らないCMだが、謳う商品名は、『ペッパーチーズダブルビーフセット』。実は、プロレスのダブル攻撃(連係攻撃)とリンクさせ、実況の辻よしなりアナ(この時期は既にフリー)が、そのペッパーチーズダブルビーフセットをパクつくという内容(解説は山本小鉄)。場合によっては、プロレスよりハンバーガーの方が大事と見えなくもないのはやむをえないとして、惜しむらくは、戦っている中邑、棚橋の表情が、まるでわからないこと。既に未来の新日本プロレスは、この若い2人の双肩にかかっていた時期であり、少しくらい顔も映してくれれば、知名度アップに繋がるのに……と、1プロレスファンとして思ったものである。

 記憶に新しい2013年のキリンビール『のどごし』のCMも、プロレスそのものがメインと言っていいかも知れない。副題は『夢のドリーム1 寺島力プロレス編』。そう、一般サラリーマンの寺島力さん(当時37)が、子供の頃からの夢である、長州力との一戦をかなえる、あのCMである。この企画にあたっては、先ず、一般からかなえたい夢を広く募集。約3万5千人の応募者の中から寺島さんの夢が、最初に選ばれたのだった。

 当時の取材ノートによれば、撮影日時は2012年12月15日。会場は後楽園ホール。当日、行われていた全日本プロレスのファン感謝デーのあと、そのまま撮影がおこなわれた。対戦相手が長州力なのはもちろん、実況は福沢朗、解説は小橋建太という、超豪華版。だが、なにより、撮影決定から1ヶ月半、この日のために体を鍛えてリングに上がった寺島さんに、胸が熱くなった。「長州さんと戦うのに、恥ずかしくないように」、サラリーマン仕事の傍ら、ジムに通い続けたという。まさに夢の素晴らしさを体感出来た一瞬でもあった。

個人的スポンサーが、そのままCMスポンサーも。


 お次は、レスラー本人と密接な関係にあったCMを。今ではブシロード系のCMに出るオカダ・カズチカが有名だが、その新日本プロレスの始祖・アントニオ猪木出演CMと云えば、『リズムタッチ』なる家庭用低周波治療器のそれがオールドファンには有名。発売元のOSGコーポレーションのHPの沿革でも、一躍同社を有名にしたこのCMについて明記。まさに猪木サマサマといったところか。一方で、昔の関係者にインタビューをすると、稀に同社の要人の名前が出たりする。早い話、もともと猪木の個人的なスポンサーなのだった。このCMが開始された1979年から2年後に、同社は自社ビルを建てたそうだから、互いにとってこの上なく良い出会いだったのも間違いなかろう。

 蝶野正洋は90年代、『群れない、逃げない』のキャッチコピーが印象に残る『産経新聞』のCMに出演したが、こちらはそもそも親族に同社と繋がりがあったことから実現したとか。唯一無二のヒールとして、nWoジャパンを率いていただけに、CM最後の、『ジ・オンリー・ワン!』と言うキャッチもカッコ良く、本人の顔が大写しになったCMポスタープレゼントには、応募が殺到した。

 三沢光晴をフィーチャーしたCMと言えば、お馴染み、不動産仲介業『リーヴライフ トゥエンティーワン』こと、『ザ・リーブ』。もともと同世代であり、若いころから、三沢の逆境を跳ね返す姿に自分を重ね合わせていた佐藤和弘社長が、2005年4月よりCMを開始。2009年6月に三沢が急逝した後も、CMは継続した。「ほとんど独断で(継続を)決定した」そう。元気だった三沢の姿を見せ続けて行きたい気持ちがあったという。また、急逝の当日と翌日、一時不通になるほど、同社のHPにアクセスがあったことも強く心に残ったとか。まさにプロレスファンの熱意とともにあった、CM継続劇だった。

ベイダー、ウォリアーズは、SONYの重低音ラジカセCMに出演。


 さて、中邑に負けぬ有名CM出演と言えば、先ずはジャイアント馬場か。「僕にも弾けた」というフレーズが印象的な日本楽器製造「マイハンド」(82年)も捨てがたいが、やはりグリコのお菓子『ジャイアントカプリコ』が心に残る。それもそのはず。87年1月から91年3月に渡ってメインキャラクターを務めているのだ(当時のトップアイドル・酒井法子とも共演!)。もちろん同じ“ジャイアント”ということでの起用だが、馬場のCM出演遍歴を見ると、生前、ちょうど50社のそれに出ているのだが、「全国信用組合中央委員会」「農林中央金庫」など、やたらと堅いものも多い。世間が見た目以上に、馬場さんに感じていた心証が透けて見えるようで感慨深い。そういえば、大仁田は傷薬の『マキロン』(第一三共ヘルスケア)のCMに出ていたが、これはこれでイメージ通りだった。

 同じく人気者・前田日明がリコーの熱血営業マンを務めるCMや、サントリーの缶コーヒー「ウェスト」のCMも記憶に残る。また、缶コーヒーと言えば、『BOSS 贅沢微糖』のシリーズに武藤が出演。ココリコの遠藤章造、伊藤淳史、デビット伊東、川藤幸三(阪神タイガースOB)とともに、『贅沢武藤』として登場するのだが、あるパターンでは、美女を車に乗せて走り去るなど、なかなかの役得ぶり。個人的には、プロレスラーのイメージでなく、イケメンで大人の余裕を持つ男として扱われていたのが特筆もの。ところで、BOSSのメーカーはサントリー。前田から武藤へ、缶コーヒーCMでの禅譲があった体になる?

 同じく飲料としては、キリンビバレッジ社の清涼飲料水「きりり」のCMに出演したアジャ・コングも好演。瀬戸朝香と共演で、最初は1作のみの契約だったが、好評につき、結局、1994年から97年まで続いた。この縁で、アジャは瀬戸と同じ芸能事務所(「フォスター」)に所属した(2010年にWAHAHA本舗に移籍)。

 外国人勢に関しても、古くはブッチャーがキリンレモンのCMに登場したり、ホーガンが日立のエアコンのCMに出演したりと、その需要は多いが、個人的には、キリンビール(「シャウト」)のCMに出たスコット・ノートンが思い出される。名優・原田芳雄の演じる無頼派の野球選手に、「日本の“和”を知らないのか!?」と英語で怒声を浴びせる助っ人外国人選手の役である。「何、言ってるんだかわかりませーん」と原田には返されるのだが、後日、新日本プロレスの日本武道館大会で、ノートンがパートナーと手を繋ぎ、「和!」とアピールすると、相手の蝶野が「何、言ってるんだかわかりませーん」とマイクで返していたのが懐かしい。

 大御所スタン・ハンセンは、83年、『パルコ』のイメージキャラクターになったのが伝説化しているが、当時、地方住まいだった筆者は観れずに涙を飲んだ思い出が。プラス、古くなってはしまうが、ブルーザー・ブロディが一つも出ていないのは残念。88年に急逝せず、その後も現役を数年日本で続けていれば、必ず機会が訪れた気もする。

懐かしい「ダッダーン」のCM(振付はポール牧)。


 さて、まだまだ多く、結局はごく一部の紹介になってしまったプロレスラー出演CMだが、うち、最も国民の人口に膾炙したものは何なのだろうか?

 当欄として、2つ挙げておきたい。一つは85年にダンプ松本が主演した『タコヤキラーメン』(日清食品)。CM中の「マジだぜ」という決め台詞は、当時、大袈裟でなく流行語になっていた。

 もう一つは、91年の栄養ドリンク『ダダン』(ピップフジモト)のCM。商品名でピンと来る方もいるかもだが、女子プロレスラー、レジー・ベネットが水源から登場し、「ダッダーン。ボヨヨンボヨヨン」と、胸を強調しながら言うCMである。今でも何年かに一度は、ベネットにこの件で日本から取材が来るそうだから、影響力は半端なかった。有名CMプランナー、石井達矢氏の作品で、氏はこの年、同作での功績も含め、CM界最高の賞とされる『クリエーター・オブ・ジ・イヤー』に輝いている。

 最後にCM出演に関する、蝶野の貴重な意見を。「“ヤキソバン”をやってくれって話も来たし、オレがタイヤをアタマから被って出演するような話もあった。プロレスの広告塔として出るのはいいんだけど、やっぱり築き上げてきたリングのイメージは壊したくないから。そのへんは大切にしていきたいよね」(『FLASH』2001年3月13日号)

 この金言の踏襲を願いつつ、まだ個人として本格的なCM出演のない、内藤や棚橋の出演も、今後楽しみにして行きたい。

この記事を書いたライター: 瑞 佐富郎

コメント

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  • グレートムタのシューズとか武藤蝶野のBVDとか印象的なCMも90年代ありましたね。オカダ棚橋内藤など一般企業CMにもっと器用してほしいです!

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    (2019/5/19 15:58)
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