2016/4/27 12:15

【あの頃】キラーで魔性!?いぶし銀ルートから飛び出した飯塚高史

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【あの頃】キラーで魔性!?いぶし銀ルートから飛び出した飯塚高史
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現在、鈴木軍の一員としてプロレスリング・ノアのリングで悪行の限りを尽くしている男、飯塚高史。
殴る蹴るで試合を組み立て、技らしい技と言えばぺディグリーくらい。
必殺技は五本の指に金属のカバーを被せて地獄突きを放つアイアンフィンガーフロムヘル。
レフェリーに見つかれば一発で反則負けといういわく尽きのムーヴ。
しかし、飯塚高史にも好青年と呼ばれた時代があり、魔性のスリーパーの使い手として知られた時期があった。

1999年1月4日の東京ドーム。
小川直也が故・橋本真也に“仕掛けた”とされる試合後、飯塚高史は荒れていた。
小川直也のセコンドについていた村上和成らUFO勢と乱闘になり、新日本プロレス勢に押し倒された村上和成の頭部目掛けて、飯塚高史はストンピングを何発も放った。
これで頭部にダメージを追った村上和成はいびきをかいて失神してしまう。
通常であれば、二人の遺恨ストーリーがすぐにでも始まるところであったが、当時の新日本プロレスとUFOは一触即発の緊張状態。
飯塚高史の1999年は村上和成との抗争はおろか、G1に出場することも、IWGPヘビー級のベルトに挑戦することもなく過ぎていった。

1999年時点での飯塚高史は非常に地味な印象であった。
試合は連日組まれていたし、試合ごとに見せ場もあった。
当時の必殺技はブリザードスープレックスとサンボ仕込みの関節技。
若くして、木戸修のようないぶし銀、職人のような雰囲気を醸し出していた。

だが1999年の年末、飯塚高史を取り巻く環境が変わる。
2000年の1月4日東京ドームで故・橋本真也と組んで小川直也、村上和成とタッグで対戦することになったのだ。
この試合で飯塚高史は村上和成をチョークスリーパーで絞め落とし一躍ヒーローに。
髭を生やしただけでなく、修羅場を潜った男は顔つきまで精悍なものに変わった。

2000年の新日本プロレスの主役は蝶野正洋率いるT2000と、永田裕志と中西学らのG-EGGSの対抗戦であった。
そんな中、飯塚高史はチョークスリーパーを武器にメキメキと頭角を現していく。
一瞬の隙を突いて繰り出される絞め技は新日本プロレスのリングに緊張感を生んだ。
現在の新日本プロレスで主流となっている一発の必殺技を巡るレベルの高い攻防にも通じるものがそこにあった。
この年は佐々木健介の所持していたIWGPヘビー級ベルトに挑戦、G1 CLIMAXにも出場。
G1 TAG LEAGUEでは永田裕志とのタッグで優勝も果たした。
2001年に入るとアメリカのWCWから凱旋帰国した武藤敬司が新日本プロレスのリングで存在感を取り戻し、アントニオ猪木の現場介入が加速したことから、飯塚高史の存在感は薄まりつつあった。
それでも新日本プロレスの中で一定のポジションに付き続けると思われた。

しかし2001年6月、日本武道館大会での長井満也戦でコーナーに追い詰められた状態でキックの連発を浴び、崩れ落ちた。
実はこの試合の2ヶ月前にも田中稔戦で全く同じシチュエーションとなり危険な倒れ方をしていた。
この長井満也戦で首を負傷して以降、約一年に渡る欠場。
復帰した飯塚高史からは魔性、キラーと呼ばれていた頃の精悍さと殺気が消えており、シャープだった身体にも肉が付いたように見えた。
さらに最前線から遠ざかっている間に、棚橋弘至、中邑真輔という新世代が台頭。
この時、飯塚高史はこのまま、一度は脱却したいぶし銀路線に戻っていくのだろうと思っていた。

2008年、自分で組織したG・B・Hから追放されてリンチにあっていた天山広吉を庇う形で第一線にカムバック。
数年ぶりに地上波放送にも姿を見せた。
かつての鋭さは影を潜めていたが、それでも孤立した天山広吉には心強い味方。
誰もがそう思っていた中での裏切り。
デビューから22年間で初めてのヒールターンだった。

新日本プロレスで狂乱の限りを尽くし、G・B・HからCHAOSへ。
そしてCHAOSを裏切って鈴木軍に移籍した。
結成当初の鈴木軍は全日本プロレスで結成していたGURENTAIの新日本プロレス版という印象であったが、飯塚高史の加入で明確に色合いが変化した。
蝶野正洋のような政治色の強いヒールではない、内藤哲也のように歓声を集めるヒールでもない。
暴走による不透明決着が多く、ファンからの不満も耳にする。
それでもキャラクターを貫いて8年が経つ。
そんな飯塚高史からは、かつて収まりかけた道に戻りたくないという意思と、ファイトスタイルは違えど職人としての拘りが感じられてならない。

この記事を書いたライター: シンタロー

コメント

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  • 正直、飯塚さんのことはつまらないレスラーだと思ってた。
    でもヒールターンしてかなり好きになってしまった自分がいる。

    ID:562409 [通報]
    (2016/4/28 16:55)
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  • 反則のオンパレードのイメージにが強いですが、ヒールターン以降は肉体が非常に引き締まってるんですよね。多分全盛期よりもスゴいと思います。あの年齢であのコンディションを保つのは並大抵ではないと思います。

    ID:52685 [通報]
    (2016/4/29 21:11)
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  • しっかりとしたキャリアや実力がある中であのポジションを長年こなし続けている飯塚選手にはホントに頭が上がらない。本人にも思うところがあるかもしれないが一ファンとしてこれからも応援し続けます。でも矛盾してしまうのですが友情タッグ以前のファイトでもう一度輝いてほしい気持ちがあるのも事実です、。

    ID:881531 [通報]
    (2016/4/30 16:55)
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  • 飯塚さん最高。久々にラリアットとエクスプロイダーを見たいです。そして、中邑真輔さんとのタッグを見たいです。極悪タッグで。

    投稿者:ミスターアパッチ(ID:7155422) [通報]
    (2018/5/10 20:33)
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